深夜2時に突然の破水!?里帰り先の産院で始まった初産記録
こんにちは!ミクmamaです^^
前回はコロナ禍で初めての妊娠に不安を抱えながら、切迫早産や里帰りの不安を乗り越えた「妊婦編」をお話ししました。
今回は正期産に入り、予定日まであと10日に迫った深夜から長男誕生までのお話をしたいと思います。
ミクmamaの初陣です!!
妊娠38週目4日
里帰りでお世話になっている実家での夕食を済ませ、いつもと変わらない就寝までのナイトルーティーンをこなしPM10:00頃布団へ…。
AM1:50
正産期に入ったお腹はかなりの圧迫感。
その苦しさに加え、決まって夜中になると始まる大運動会…in腹の中。
妊娠後期には夜中の頻尿も重なり途切れ途切れの睡眠なんて当たり前。
この日も寝苦しさで起きては体勢を変え、寝て起きてを繰り返していました。
そんな中パッと目が覚めた深夜1:50。
ここから私のお産は始まりました。
チョロチョロ…
ん?尿漏れ…?
横に寝ていてもわかるおりものシートが濡れる感覚。
重い体をゆっくりと起こし、立ち上がってのっそりトイレへ向かおうと歩き出した瞬間、
「バシャ!!」
ぅええ〜っ!!っと慌てふためき、妊娠後期の中ではトップクラスの速さでトイレまで小走り!
「床が…汚れたら掃除めんどくさい〜っ!」っと必死でした。
…なんでやねん。笑(心配するとこ違う)
トイレに到着して冷静に自分を見返すとズボンの足元までビショビショ。
これは只事ではない。
ひとまず下着を脱いで確認すると血でもおりものでも尿でもない。
大量の薄いピンク色の液体…
…ははーん、これは破水ですね。
ど素人でもわかりました。
はい、これは破水です。
幸い寝ていた部屋の正面がトイレだったので、これまた見事な速さで部屋へ向かい、着替えと生理用ナプキンを着用。
陣痛タクシーの登録もしていたのですが、父が家にいる時は産院まで車で送っていってくれるといってくれていたので、申し訳ないと思いながら両親を起こす。
そして間髪入れずに産院に電話をして状況を説明すると、
「今から来てください」
準備していた入院バッグ(ちょうど前日に玄関の近くに移動していた!ナイス!)を片手に夫にも連絡。
運転には慣れているはずの父が、緊張して運転しているのがヒシヒシと感じる車内。
いざ産院へ。
AM2:20産院到着
産院到着後、まずはトイレへ行って尿を出し切ってくるように指示されました。
夜間は院長先生ではなく夜勤の先生が担当。
トイレから出るとすぐに診察室へ。
診察台に座って間もなく、流れ続ける液体に検査薬を使う前から「あ〜破水だね」とポツリ。
ですよね。
この時、子宮口はまだわずか1.5cm。
両親は自宅へと戻り、ここからは1人での戦い。
午前3:00、NST装着と同時に抗生物質服用。(破水しているため感染を防ぐ目的)
陣痛室のベッドに横たわりこれからくるであろう痛みに怯えている私。
そんな母をよそに腹の中のベビは「はよ出せ!」っと言わんばかりに大暴れ。
そこから2時間ほど陣痛室で様子を見ていましたが特に目立った変化はなく…
8分間隔でお腹の張りは来るものの、想像していた痛みとは程遠い。
「眠いけど寝れないなぁ…お腹すいたなぁ…」
「コンビニでも寄ってくればよかった」
そんなことを考えながら迎えたAM8:00。
「朝食の時間だから、ひとまず個室に行こうか?」
入院してから進捗がないため、一旦出産後に使用する個室へ移動。
そこで初めての産婦人科メシ。朝食をガッツリいただきました。
AM9:00~
ここでようやく院長先生登場!
診察をしてもらうと子宮口がまだまだ開いてないとのことでバルーン処置をすることに!
出産体験談で読んだぞ…痛いらしいじゃないか、バルーン。。
よぉし!どんな痛みか受けて立とうじゃないか!!
…イテテテテッ!!!!!涙
噂通りの強敵…笑
しかも初回上手く位置が決まらず、器具を使って入れ直し(ちーん。)
でも2回目の方が痛みは少なかったかな。
3cmのバルーンを処置してもらうとすぐにお腹が張り始め、再びNST。
ずっと寝ていてもお産が進まないということで、今度は廊下をひたすら歩行。
短い廊下を数往復…したところでまさかのめまいに襲われ、なんとか個室に戻りベッドにダウン。
1時間ほど休んでいるとあっという間にお昼の時間になっていました。
この日はハロウィン直前ということもあり、ハロウィン仕様の豪華ランチ!!

(だからラップよ…笑)
可愛い!痛い!そして美味しい!痛い!量が多くて食べきれない!イテーー!泣

ジャック・オー・ランタン風にくりぬかれたパプリカが凄すぎる!
バルーンの痛みなんかに負けずお昼を楽しむ…♪
すると徐々に強まってくる痛み…痛みの波がくると唸る程度にきてる。
昨夜の寝不足から食後にウトウトと眠気が来るけれど痛みで眠れず…
PM1:30
バルーンを抜いてもらうが、まぁーーーー抜く時がこれまた激痛。涙
助産師さん曰く、子宮口がまだまだ硬くてベビも下がってきていないので触りづらいらしい。
このころのお腹の痛みはNSTの数値で言うと68。
痛みのMAXは100までだとこの頃は思い込んでいたので、
「なんだこれで7割くらいの痛みなんだ」と単純に考え安堵していました。(甘いな)
その後、時間の経過とともにお腹の張りは治ってしまい痛みも消失。
PM5:00の診察では子宮口3.3cm。
「もう破水しているのであまり長い時間はかけられない」とのことで翌日早朝から促進剤を使うことになりました。
夕食をペロリと完食し、のんびり寝るのは最後かな〜っと考えながら就寝…
とはいかず、ベビの胎動で頻繁に起こされるのでした。
妊娠38週目5日
AM5:55
結局、途切れ途切れの睡眠を繰り返し起床。
そこから朝食までの間にNSTをしていましたが、その間もウトウト…
AM9:00
まずは院長先生の診察。
子宮口の開きは変わらないものの、昨日よりいい傾向にあるとのこと。
診察を終え、いよいよ促進剤の点滴開始!
30分ごとに量を増やしていきましたが、投与量と比例して痛みは強くなる。
3回量を増やした頃には「とうとうきたねぇ…」っと納得の強度の陣痛。
NSTでは毎回MAXの100到達!!
これがMAXの痛みか〜なんて思っていたけど、ますます強まる痛み!!
あ、100ってMAXじゃないのねっ、振り切ってくるのねっ!!
この頃にはもう陣痛が来ると余裕がなくてとにかく何かにしがみつくしか無かった!
主にベッドの柵を握りしめていたけど、
「どうやったら耐えられるんだ〜」
っとガシッと前髪掴んで髪の毛引っ張りながら天井の通気口を睨みつけていたりしました。
(ヤバい奴。助産師さんに見られてなくてよかった。笑)
痛みに耐えているとあっという間に昼食。
「食べれるかなぁ?頑張ってみて」
っと助産師さんが持ってきた昼食のトレーに載っていたのは…
カレー
いや、好きなんですよカレー。大好き。
でもなぜ今日!!!このダイミングでカレー!笑
もう物を食べれる気分でもないし、余裕もない。
curry…ごめんね。君には罪はないんだ。
でも、このタイミングはやっぱり難しいよ。笑
それでもこれから体力使うし…食べれるだけとチャレンジしましたが3口でギブアップ。
デザートについていたゼリーだけありがたく食す。
今だから思うけれど、ヒーヒーフーがカレー臭って嫌よね。爆笑
その後すぐに院長先生の触診。
この触診が陣痛中何回かあるんだけどこれがツライのよねー。
陣痛がきてる間に子宮口を確認するから、足開いておかなきゃいけない。
痛みに耐えるために力入れたいのに、足に力入れられない。
この触診がツラかった。
どのくらい開いたかな…もうそろそろかな…
淡い期待を打ち砕く院長先生が口にした衝撃の一言。
「うん順調だね。子宮口5cm。夜には産まれるかな」
え、夜?え、5cm?
この痛みのまま、夜を迎えるの?
ざっと8時間!?
…マジか。
PM2:00
衝撃の宣告から1時間半、助産師さんにテニスボールでお尻を押してもらいながらいきみ逃し。
このころの陣痛間隔は1分半ほど。
すると突然、陣痛の痛みの合間にチョロチョロと何かが漏れている感覚。
助産師さんに状況を伝えると「えっ!?ちょっとまってね」っと急いで診察。
「あっ、子宮口9cmまできてる!」
「一気に来たね!もう時期に分娩室に移動するからね」
う、嬉しい!終わりが見えてきた!
夜までかかると思われていたこの痛みがもうすぐ終わる!
「お産は必ず終わりがくる!」
当たり前のことだけど、これほどに説得力と力強く感じた言葉はない。
大丈夫、終われる!痛みに耐えながら何度も自分に言い聞かせた。
PM3:00
妊婦健診の合間で院長先生がやってきて診察。
「うん、全開!よく頑張ったね。分娩室行こう」
やっと辿り着いた。いきめる。
この時点でちょっとホッとした…のも束の間、分娩室までの移動も試練。
陣痛のタイミングを見て立ち上がるも、数歩進んだところで
「は、吐きそうです…」
痛すぎて吐き気がするのは初めての経験。
すかさず助産師さんが受け皿を用意してくれたけどなんとか吐かずに耐え切る。
(数口だけどカレー食べちゃったもん…いやよ笑)
おぼつかない足取りでなんとか分娩室へ。
分娩台に座り、もう痛みに耐えるので精一杯。
もう準備も何も助産師さんにお任せ。
もうどうにでもしてくれ。はよこの状況を終わらしてくれ。
そう願うばかりでした。
「ミクmamaさん、いきんでいいよ〜」
の合図でいきんでみるものの、痛さでそれまで我慢していた声が出てしまう。
「声を出しちゃだめよ!お腹に力が入らないから!」
「陣痛がきたらお腹に力を入れて!」
助産師さんと一緒にいきむ、いきむ、いきむ…がなかなか上手くいかない。
ピピピピピッ…
ん?なんか聞こえた、機械音。
助産師さん…促進剤増やしたねっ!!見たわよ!!
産むための処置なので文句は言えるはずもなく、促進剤の量を増やした分陣痛間隔が短くなっていく。
陣痛が来るたびにいきむけれど、なかなか思うように出てこない。
「頭が少し大きくてつっかえてるんだよね…」
っと、そこへ院長先生登場!
助産師さんが状況を説明し院長先生とバトンタッチ!
「ミクmamaさん!これ以上時間かけちゃうと吸引が必要になってきちゃうかもしれないから」
「頑張っていきむよ!」
「ココに力入れるんだよ!」
先生が指すのは下っ腹。
下腹部にを入れる時に子宮口をなんとなく天井に向けるイメージ。(個人的なイメージ)
ベビにもこれ以上負担はかけたくないし、気合を入れ直してもう一踏ん張り!
具体的に力を入れる場所を教えてもらったらなんだかいきみやすくなった。
そこからは徐々にお産は進んでいき、「次のいきみで最後だからね!」と声をかけられた時にはもう骨盤の内側にボーリングの玉挟まってるんかい!ってくらいの圧。
「はい、いくよーっ!」
院長先生の合図でもう必死でいきんでいると
「力抜いて〜!はい呼吸!」っと指示変更!
えっえっえっ!
もういきまない?切り替えができず混乱。
でも次の瞬間「おめでとうございます〜」の声が分娩室に響き、小さな小さなベビが産声を上げていました。
分娩室へ移動して約50分。
ベビ爆誕。
もう、泣かずにはいられませんでしたね。
痛みからの解放と同時に、ベビちゃんが無事産まれたこと、ベビちゃんの尊さ、小ささ、そして先生や助産師さんへの感謝。
「ありがどぅごじゃいましだぁ…」
この瞬間は一生忘れない人生の1ページ。
初めて抱っこして感じる赤ちゃんの温かさと匂い、小ささ。
そして信じられないくらい可愛かった。
そんな感傷に浸っていると「ご主人にテレビ電話したら?」っと先生。
「いいのっ!?笑」っと思いながらも、分娩台に乗ったまま処置をしながらベビ抱っこしてテレ電。笑
会議中のようでしたが、私としばらく連絡が取れなくなった後だったので察した夫が慌ててコールバック。
産まれてすぐ、画面越しですが対面をすることができました。
電話を切った後、ベビを預かってもらい会陰を抜い抜い。
やっぱり頭が少し大きめだったので切開は避けられず、もちろん局所麻酔をしてから処置してもらっていました。
そこからは両家家族LINEがどんちゃん騒ぎ。
分娩室で2時間ほど安静にした後、個室に戻って夕食。
お昼を食べられなかった分、勢いで完食したミクmamaなのでした!笑
出産を終えて…
まず言えることは「終わらない出産はない!」ほんとこの言葉に尽きます。
痛くて痛くてもうむり〜!っと思っても、大丈夫!必ず終わりがあります!!
私も何度も唱えていました。終われる。終わりがある。大丈夫。
そして私の場合は絶賛コロナ禍だったのでたった1人でお産に望んだわけですが、
産院には心強い頼れる助産師さんがいます!なんにも心配ナッシング!
なんならあの陣痛を耐えていた時の自分の姿は夫にはちょっと見せられない…笑
っというか見せたく無かったので、これもこれで良かったのかなと思いました。
ただ、誕生の瞬間はやっぱり夫と一緒に迎えられたら尚良かったかな。
でも状況が状況だったので仕方ない!画面越しでも分娩台から対面できたのでそれもよし!
次回予告
いかがでしたでしょうか?
なかなかの長編になってしまいましたがお付き合いいただきありがとうございました。
次回は初めての授乳に沐浴、コロナで中止だったパパの面会が実現!
そして退院してからのことを覚えている限りですがお話します。
それではまた、次のお話で(^^)/


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