こんにちは、ミクmamaです。
療育体験記、今回は3回目です。
【療育体験記①】保育園から「療育を勧めたい」と言われた日のこと
【療育体験記②】療育に通い始めてわかったこと──「無料の塾じゃん!」と思えた日のこと
前回は通い始めた頃の様子をお話しましたが、今回は実際に療育でどんなことをしていたのか、
個別支援と集団支援それぞれの内容についてお伝えします。
「療育って具体的に何をするの?」という疑問を持っている方、多いと思います。
私自身もそうでした。
できるだけ具体的に書きますので、参考にしていただけると嬉しいです。
個別支援でやっていたこと
個別支援はマンツーマン。
先生と長男が1対1で向き合う時間です。
最初に取り組んでいたのが、手先を使ったトレーニング。
鉛筆や箸をしっかり持つための基礎づくりです。
具体的にはこんなことをしていました。
- フワフワした大小のポンポンを箸でつかむ練習
- 洗濯ばさみを使って挟む練習
- ペットボトルの蓋を、親指の力だけで穴に押し込む練習

どれも先生たちの手作りの教材。
当時4歳だった長男は手首が安定しないため、
鉛筆を持っても真っすぐ線が描けなかったり、筆圧が弱かったりしていました。
でもこういった遊び感覚のトレーニングを積み重ねることで、
徐々に鉛筆がしっかり持てるようになり、線も安定してきました。
お箸も持ち方をしっかり学び、きちんと持てるようになりました。
手先のトレーニング以外にも、いろんな角度から支援してもらいました。
絵本の読み聞かせでは、「内容を理解できているか」「どんな感情を持ったか」を先生が探ります。
「悲しかった?」「なんで○○はそうしたんだろうね?」という会話を通じて、
感情を言葉にする練習になっていたようです。
「えーーっ」「びっくり〜!」などリアクションはかなりよかったそうで、
そういった表現は、オーバーなほどに得意だったようです。笑
ルールのあるゲーム(神経衰弱・積み木ゲーム・カードゲームなど)も取り入れていました。
ルール理解に時間がかかる長男も、回数を重ねるごとに自信を持てるようになり、
「これはこういうゲームだよ!」と他人にアウトプットもできるようになっていきました。
また、「勝ち」や「速さ」にこだわる長男ですが、
勝ち負けを経験しながら、感情のコントロールを少しずつ身につけていったように感じます。

体幹トレーニングもありました。
長男は当時体幹が弱く、すぐに寄りかかったり寝転んだりしてしまうことが多かったのです。
最初はふらついたり途中であきらめたりする姿も見られましたが、
通ううちにふらつきが減り、最後まで取り組めるようになりました。
(この頃プールも始めたので、体幹の強化はその影響もあるかもしれません)
文字の練習では、特にカタカナは長男の好きなポケモンの名前を使って覚えさせてくれました。
先生お手製の「ポケモンの名前を鉛筆でなぞることのできるプリント」を用意してくださり、
「ピカチュウの”ピ”!」という感じで楽しんで取り組んでいました。
好きなことと結びついているから、取り組みやすかったんだと思います。
個別支援の良さ
通ってみてあらためて感じた個別の良さは、できたことをその場ですぐ褒めてもらえることでした。
1対1なので先生の目が常に長男に向いています。
少しの変化も見逃さず、「できたね!」と声をかけてもらえる。
それが自信につながって、取り組む姿勢が変わってきたと感じます。
また、支援の内容や使う言葉を長男の興味に合わせてもらえるのも大きかったです。
「この子はポケモンが好きだから」という視点で教材を工夫してくれる。
画一的な支援ではなく、その子に合わせてカスタマイズしてもらえることが、
個別の強みだと思います。

集団支援でやっていたこと
集団(小集団)では、お友達との関わりをメインに支援してもらいました。
- 順番を守る
- 一斉指示やルール説明をきちんと聞く
- お友達の番の時には待つ
- お友達との物理的な距離感
個別では練習しにくい、「人と一緒にいる場面」でこそ生まれる課題に取り組む時間でした。
負けても泣かなくなった日
長男は勝ち負けにわりとこだわる方で、最初のころは負けると泣いてしまうことが多かったです。
ところが通ううちに、こんな言葉が出てくるようになりました。
「○○くんの勝ちだね」
「負けても次があるから」
「僕は勝てなくてもよかったんだ~」
長男なりに、気持ちの整理の付け方を身につけたんだとも感じました。
聞いているこちらとしては「上手に気持ちを整理してるな」と思いながらも、
心の中で「強がっちゃって笑」と、クスっとしてしまう事もありますけどね。笑
とはいっても、負けて怒りだす時も、泣く時もやっぱりまだまだあります!笑
「そんなことで泣く〜!?」って事も、日常茶飯事。
でも悔しさを感じることは悪いことではないし、
大きくなるにつれて、それをバネに変えられるようになっていけるといいなと願うばかりです。
長男が楽しみにしていたのは集団だった
週2回の支援(個別1回+集団1回)のうち、長男が楽しみにしていたのは実は集団の方でした。
「お友達と一緒だから」というのが大きかったようです。
道具を譲り合ったり、一緒に笑ったり、注意し合ったり。
今思い返すと、新しいお友達の名前を覚えるのも、だんだんと早くなっていったように感じます。
お友達とのやりとりの中で、自然と学んでいたことも多かったのではないかと思っています。
施設を変えることになったきっかけ
1年ほど通ったころ、担当の福祉支援員の方が保育園まで来て、
長男の様子を実際に見てくださいました。
そこで言われたのが、「長時間の集団支援を増やした方がいい」というアドバイスでした。
「45分の支援の中では、長男くんのリアルな課題が出てきにくい。集団で長い時間を過ごすことで、見えてくる課題がある」
なるほど…と思いました。
通っていた施設でのサポートはとても丁寧で、
手先や感情コントロールの基礎はしっかり築いてもらいました。
長男も、支援先の先生たちが大好きでした。
ただ、確かに1対1の個別や短時間の小集団では、
長男がある程度コントロールできてしまうのかもしれません。
実際、支援施設では特別大きな課題を指摘されることはなかったのですが、
保育園では指摘される課題は変わらないまま。
こんな状況と同じタイミングで別の市町村への引っ越しが決まり、
切りよく年長になるタイミングで集団支援をメインに行なっている施設に変えてみることにしました。
ただ、引っ越し先の自治体は療育に対する制度が少し違っていて、
保護者が支援施設を探すのではなく、自治体から施設を紹介される仕組みでした。
いくつか施設を紹介されたのですが、希望に近い施設は見つからず…。
どうしようかと悩んでいた時に、たまたま引越し前にお世話になっていた福祉支援の方から連絡があったんです。
「長い時間での集団が受けられる施設、こんなところがありますよ!」と、教えてくださいました。
「ただ人気なので、入れるかどうかはわかりません」
自宅のある自治体以外の施設を利用する場合は、保護者が探して自治体に申請すれば利用はできるとのこと。
この紹介してもらった施設にダメ元で連絡したところ、翌月には空きの枠が出るとの朗報!
迷うことなく、すぐさま見学と通所の意思表示をさせていただき、
無事、通所できるようになりました。
新しい施設では以前の倍ほどの長さの支援を受けています。
集団がメインですが日によって個別の時間もあり、
実際に集団の中で起きたことをもとに支援してもらえるので、リアルな場面での練習ができています。
長男は相変わらず「楽しい」と言って、通所の日を楽しみに通っています。
おわりに
個別と集団、それぞれに違う良さがあります。
どちらが上ということではなく、どちらも長男の成長に必要な時間でした。
「療育ってどんなことをするの?」と気になっている方に、少しでもイメージが伝わったら嬉しいです。
次回は、就学に向けての動きについてお話します。

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