こんにちは、ミクmamaです。
療育体験記、今回は4回目です。
- 【療育体験記①】保育園から「療育を勧めたい」と言われた日のこと
- 【療育体験記②】療育に通い始めてわかったこと──「無料の塾じゃん!」と思えた日のこと
- 【療育体験記③】個別と集団、それぞれで育ったもの──療育の中身を正直に話します
前回は療育の中身(個別と集団の違い)についてお話しました。
今回はいよいよ小学校就学に向けての動きについて書いていきます。
就学相談を受けたこと、夫婦で決めた方向性、そして発達外来で「診断名」を受け止めた日のこと。
正直、書くか迷った部分もありますが、
同じように悩んでいる方に少しでも届けばと思い、できるだけ素直に書きました。
※この記事は我が家の体験談です。制度や対応は自治体・年度によって違いがありますので、詳しくはお住まいの自治体にご確認ください。
「就学相談、受けてみてね」の言葉を思い出して
年長になってから、長男は集団支援メインの施設に通うようになりました。
ランドセルの購入もすんで、小学校就学が現実味帯びてきたある時。
前の支援施設の先生から言われていた言葉を思い出しました。
「年長になったら、自治体の就学前相談があるから、ぜひ受けてみてね」
たしかに、長男は普通級でやっていけるのだろうか。

特別支援学校、特別支援学級、通級(特別支援教室)、放課後等デイサービス、その他の発達支援事業……。
長男にはこれからどんなサポートが必要で、親として何を準備したらいいのか。
調べれば調べるほど、考えはまとまらず…
これは夫婦で悩んでいても、限界がある。
「とりあえず、悩んでいることを相談してみよう」
すがるような思いで、電話で就学相談の予約を取りました。
就学相談で説明されたサポート体制
相談当日。
本来は子どもと一緒に行くそうですが、
この日は一通りの説明だけということで、私ひとりで参加しました。
まず説明していただいたのが、就学後のサポート体制の種類です。
- 特別支援学校
- 特別支援学級
- 通級(特別支援教室)
通級(特別支援教室)とは?
ふだんは通常学級で過ごしながら、決まった時間だけ別の場で、その子の課題に合わせた個別の支援を受ける仕組みです。他校へ通う「通級指導教室」のほか、在籍校の中で支援を受けられる形(地域によっては「特別支援教室」と呼びます)もあります。呼び方や運用は自治体によって異なります。
我が家が具体的に悩んでいたのは、この通級に通わせた方がいいのかということでした。
療育施設の支援員の方からは、「IQ的には勉強についていけるのではないか」
という見立てはいただいていました。
ただ同時に、
- 集団生活での課題
- 授業の速度についていけるかの不安
この2点を指摘されていたんです。
通級について教えてもらったこと
正直に「通級を検討しています」とお話しすると、こんな回答が返ってきました。
- 通級は授業の補習ではなく、課題に対しての取り組みを行う場(療育に近い)
- 毎週決まった曜日・時間に通常の授業を抜けて支援を受ける。そのため固定の教科の授業が受けられず、実質的に授業が遅れる
- 自分だけその時間に授業を抜けるので、周りの目が気になる子もいる
療育の支援員の方からも「授業の速度についていけるかが不安」と言われていたので、
ここは本当に悩みました。
「授業を受けさせる」のか、「個人の課題改善」をとるのか。
どちらをメリットと考えるか。
どちらが長男にとって必要なのか――。
結局、「これは入学してみないとわからない」というのが、その時点での結論でした。
「通級は段階を踏んだ先の選択肢」という考え方
就学相談の担当の方からは、こんなお話も聞けました。
通級(特別支援教室)は、段階を踏んだ先にある選択肢。
まずは担任の先生がクラス内でできる配慮で、長男がやっていけるかが第一。
それでも難しければ、小学校にいる支援員のサポートを受けてやっていけるかが第二。
それでも難しい場合に、通級を利用する。
――そんなふうに、段階的に考えています。
これを聞いて、はっとしました。
確かに先生にはご負担をかけますが、
クラス内の配慮で生活が成り立つなら、それに越したことはない。
それに、小学校に行くまでに大きく成長するかもしれないし、
案外、小学校の生活が性に合って、うまくやれるかもしれない。
そんな「できるかもしれない」可能性を、
「今から通級を希望します」と親が先回りして潰してしまってはいけないんじゃないか。
そう考えるようになりました。

夫婦で決めた、就学に向けての4つの方針
就学相談では、長男の様子も伝えながら、いろいろなお話を聞くことができました。
そして夫とも話し合い、小学校就学に向けての方向性を決めました。
① 就学支援シートを活用する
就学支援シートとは?
入学前に保護者が任意で学校へ提出できる書類です。子どもの特性や、配慮してほしいこと、これまで受けてきた支援などを伝えておくためのもの。保育園や療育施設と連携して作成できる自治体も多いです(名称や様式は自治体によって異なります)。
学校側に知っておいてほしい長男のことを、保育園や児童発達支援施設とも連携しながらまとめて、期限までに提出します。
「この子はこういう子です」という前情報を入学前に入れておけるので、親としても安心でした。
② 通級は入学前には申請しない
学校生活がスタートしてから、必要と感じたら学校側に相談する方針にしました。
通級は入学後でも、必要性が認められれば利用できます。
今は焦らず、長男の様子を見て検討することにしました。
③ 学区公開(学校公開)の機会に、長男と一緒に見学する
長男は見通しが立つと行動しやすくなる子なので、
前もって授業風景を見せておくことを勧められました。
「ひとつのクラスにこんなにお友達がいるんだね」
「椅子に座って先生のお話を聞いているね」
――そんな前情報を入れておくのに、とても有効だと感じました。

④ 学校の時間以外の支援(放課後等デイなど)を検討する
通級を使わないかわりに、長男個人の課題に対しては、
放課後等デイサービスや自治体独自の支援を利用しようと考えました。
ただ、これを利用するには、自治体によって条件は異なりますが、
我が家の場合は医師の診断書や発達検査が必要とのことでした。
診断書。長男に必要なのか
これまで、発達に関して医療機関を受診したことはありませんでした。
発達検査も、受給者証を発行するときに受けたきり。
5歳を過ぎると、より詳しい発達検査ができるそうです。
診断書――――。
長男に必要なのか。
診断名がつくのか。
正直、医療機関を受診するのは、少し怖かったです。
何か「はっきりした結果」を突きつけられる気がして、当時の私は身構えていました。
でも――長男が過ごしやすい環境を作るため、
そのために必要なのであれば、診断がつくのなら診断書をいただこう。
そう腹を決めました。
数日後には発達外来の予約を取り、当日、クリニックへ向かいました。

発達外来で受け止めた「診断名」
診察室では、事前に書いた問診票をもとに、先生が長男と直接やり取りを始めました。
そばで見ていると、会話になっているようで、時折、話がつながらない。
座っていることはできるけれど、椅子をくるくる回したり、注意してもまた始まってしまったり。
ふだん家で見ている姿が、そのまま出ていました。
ある程度やり取りをしたあと、今度は私にも聞き取りがありました。
先生は終始、優しく丁寧にお話ししてくれて、構えていた私の緊張も少しほぐれていきました。
そして、その場でついた診断名は――
「注意欠如・多動症(ADHD)」と「自閉スペクトラム症(ASD)」
日頃の様子をすべて見ているわけではないけれど、
この受診でのやり取りと私からの聞き取りで、おおよその診断がつくとのこと。
頭ではある程度の覚悟をしていたつもりでした。
それでも、いざ名前を告げられると、やっぱりショックでした。
「あぁ、そうだったんだ」
診察室を出た後は長男に心の沈みを悟られないようにしながらも、
しばらく言葉が出ませんでした。
それでも先生がくれた、温かい言葉
でも先生は、通級の利用について、私たち夫婦と同じような考えを提案してくれました。
保育園である程度うまくやれているなら、案外、小学校に行ってもうまくやれる子は多い。
通級は、必要になったら検討すればいい。
ただ、今受けている療育の支援を途切れさせるのはもったいないから、放課後等デイや自治体の支援を受けられるようにしてあげてほしい。
残念ながら、このクリニックでは発達検査を実施していなかったので、
別のところで受けることにしました。
ただ、この発達検査、希望者がどこもかなり多いそうで、
検査を受けるまでにかなりの待機が見込まれるとのこと。
これもまた予約が必要です。
ショックのあとに思ったこと──「長男は頑張っていた」
検査結果を聞いて、内心ショックだったのは正直なところです。
でも、そのあとに思ったんです。
「長男は、頑張っていたんだな」って。
発達外来の先生もおっしゃっていました。
一見、会話もできて、何の問題もないように見えてしまう。
でも実は課題はあって、問題なく見えるからこそ、見過ごされてしまいがちなんだと。
あぁ、長男は診断名がつくほど、いろいろと苦労していたはずなのに。
わからないくらい周りに合わせようとしていたり、無理をしていたのかな。
私は、頑張らせちゃったのかな――。
診断名がついたことで、
私はむしろ「長男は見た目以上に頑張っているんだ」と、改めて思えるようになりました。
そんな長男が無理をしないためにも、
小学校就学に向けて、これから準備をしていかなくてはいけません。
課題はいろいろありますが、家族みんなで、少しずつ進んでいこうと思います。

おわりに
就学に向けての動きは、調べることも、決めることも、たくさんありました。
そして「診断名」というものと向き合う、心の準備も必要でした。
もし今、同じように就学のことで悩んでいる方がいたら――
ひとりで抱え込まず、自治体の就学相談を頼ってみてほしいなと思います。
私は相談してみて、ずいぶん気持ちが整理できました。
次回は、支援施設で使っていたものや、お勧めされた知育グッズをご紹介します。
少しでも参考になれば嬉しいです。

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