「叱られると黙る・泣くだけ」で話せない子の気持ちを引き出す──わが家の5ステップ

叱られると話せない…子どもの気持ちを引き出す我が家の5ステップ 子育て

こんにちは、ミクmamaです。

わが家の長男は、もともと自分の気持ちを表現するのが少し苦手。

たとえば、自分が使いたいおもちゃでも、
弟が「ちょうだい」と言えば、すっと「どうぞ」と渡してしまうことが多々あります。

本当は使いたいのに、です。

そんなとき、大人が「長男が使いたかったら、渡さなくていいんだよ」と声をかけると、
ようやく「……じゃあ使いたい」と、自分の気持ちを出せる。

そんな子です。

今日は、そんな長男に対して、
わが家がどんなふうに気持ちを聞き出しているのかをお話ししてみようかと思います。

先にお伝えしておくと、これが「正しい方法」なのかは、私にもわかりません。

専門家に「これでいい」と言われたわけでもない、あくまでわが家のやり方。

それでも、同じように悩んでいる方の何かのヒントになればと思って書いています。

わが家の「気持ちの引き出し方」5ステップ

  1. まずは時間を置く
  2. 話せないときは「選択肢」でヒントを出す
  3. 途中で「要約」しながら確認する
  4. 全体を言葉にして、一緒に考える
  5. 最後は本人の口で話してもらう

記事の後半では、保育園で実際にあった出来事も書いています。

とくに「言えなくなる」場面がある

長男が特に気持ちを出せなくなるのは、
叱られたり怒られたりしている場面や、「やってしまった!」という場面です。

こういうとき、長男は——

  • 黙り込んでしまう
  • 涙をポロポロ流すだけで、言葉が出ない
  • 他の人に言われたとおりに、とりあえず頷いてしまう
  • 何があったのか、その場ではうまく話せない

ということがよくありました。

本人の中でも何があったのか、
気持ちの整理がついていなくて、言葉にできないんだと思います。

ここで色々聞いても、余計に固まってしまうだけなんですよね。

わが家の「気持ちの引き出し方」5ステップ

大人の手が子どもの手をやさしく包んでいる(イメージ)

そこでわが家では、こんな順番で気持ちを引き出すようにしています。

① まずは時間を置く

その場ではあえて聞きません。

もし、その場で話ができそうであれば聞きますが、
無理に聞き出そうとはしません。

機嫌が直ってきたころ、気持ちが立ち直ったタイミングを待ちます。

落ち着いてから「さっきはどうしたの?」と聞くと、
頭の中が少し整理できてきた長男は、ポロポロと状況を話し出せることがあります。

② 話せないときは「選択肢」でヒントを出す

それでも「わからない」と答えるときは、少しずつヒントを出します。

「泣いていたよね? なんで泣いてたの?」
「おもちゃのことで嫌なことがあった? それとも、お友だちに何か言われた?」

ここで気をつけているのが、ヒントを複数出すこと。

ヒントが1つだと、長男は「……それ」と、
事実じゃなくても決めつけて答えてしまうことがあるんです。

だから「〇〇だった? それとも△△だった?」と、
選択肢をいくつか並べて出すようにしています。

③ 途中で「要約」しながら確認する

話が出てきたら、途中途中で「じゃあ、〇〇して、それで△△だったってこと?」と、
こちらが要約して確認します。

長男の話は前後することも多いので、一つずつ整理してあげると、
本人も「そうそう」と落ち着いて続きを話せます。

④ 全体を言葉にして、一緒に考える

状況がつかめたら、最後に一連の流れをまとめて言葉にして確認します。

そのうえで「じゃあ、それはいいこと? いけないこと?」と、
本人の考えを聞いてみます。

さらに「どうしたら良かったかな?」と聞いてみています。

⑤ 最後は本人の口で話してもらう(アウトプット)

そして一番大事にしているのが、一通り終わったあとに、
もう一度、本人の口から一連の流れを話してもらうことです。

たとえば「〇〇をしてしまったから、こうなった」というふうに。

こちらが説明して終わりにせず、本人にアウトプットしてもらう。
これをすると、長男の記憶に残りやすい傾向があるなと感じています。

ちなみに長男は、療育でも、絵本の読み聞かせを通して
「悲しかった?」「なんで○○はそうしたんだろうね?」と、気持ちを言葉にする練習をしてもらってきました。

療育での様子は、こちらの記事に書いています。

個別療育と集団療育の違い|実際の支援内容と子どもの変化
4歳の長男が受けた個別療育と集団療育の内容を紹介。課題への取り組み、順番や気持ちの切り替え、通所中に見られた変化、施設を変更した理由を母親目線でまとめました。

もう一歩:「他の人にも」言えるように

ここまでは、家での関わりの話です。

でも私がいちばん願っているのは、
親だけでなく、先生や他の人にも自分の気持ちを話せるようになること。

そこで、こんなこともしています。

保育園で何かあった日は、家で聞き出したうえで、
翌日、先生に時間を取ってもらって、本人の口から説明してもらうようにしています。

先生方も忙しいと思うので、その日に聞いてもらえるか先生に確認しながら。

そのとき大事にしているのが——

  • 一緒にいられるなら:本人が話し終わったあと、足りないところをフォローする
  • 同行できないなら:本人のいないところで、前もって先生に「家で聞いた内容」を伝えておく

先に共有しておくと、本人の説明と食い違いが出ても、先生が受け止めてくれます。
安心して話せる場を作ってあげたい、という思いです。

ある日のこと

保育園で、お友だちとのトラブルがあった日のことです。

その場で先生が長男に「何があったの?」と聞いてくださったそうなのですが、
長男は先生の言うことに頷くことしかできず、はっきりしないまま帰宅になりました。

なので家に帰ってから、お風呂でゆっくり話を聞いてみることに。

泡のお風呂に浮かぶアヒルのおもちゃ(お風呂のイメージ)

「何かあったの?」から始めて、先生から聞いていた話も参考にしながら、
ヒントを出したり、要約して確認したり。

すると少しずつ、先生から聞いていた話とは違う事実がわかってきたんです。

そこで「じゃあ明日、それを自分で先生にお話ししてみよう」と促してみました。

長男は「忘れちゃうよ…」と自信なさげ。

そんなときは、
「ママからもお話ししておくから、全部覚えていなくても大丈夫だよ」と伝えています。

完璧主義なところがある長男は、
「全部伝えなきゃ」とプレッシャーに感じているのかも?と思うからです。

次の日、先生に「長男からお話しさせたいのですが、大丈夫ですか?」と聞いてみると、
午前中のうちに時間が取れそうとのお返事。

朝は登園の対応で先生も忙しく、私が付き添える時間では難しいのはわかっていたので、
家で長男から聞き取ったことを、おおまかに手短にお伝えしました。

先生は、長男が話に詰まってしまうと、私から聞いたことをヒントとして出しながら、
長男が自分で説明できるように促してくださいます。

この日も、ヒントをもらってもちょっと違う答えをしてしまうことがあったようですが、
長男なりに、できる限りお話しできたみたいです。

一緒に過ごす時間の長い私のほうが話しやすいのは、当然わかっています。

それでも、完璧じゃなくてもいいから、
私じゃなくても、自分の口で説明できるようになってほしい。
そう思って続けています。

保育士さんが子どもと目線を合わせて話している(保育園のイメージ)

お手間をかけてしまって申し訳ないと思いながらも、
先生も長男への対応に積極的に取り組んでくださるので、
できるだけのことを共有するようにしています。

長男だけではない環境で、
ここまで見てくださることには、本当に感謝しかありません。

おわりに

正直なところ、これが長男にとって本当にいい方法なのかは、まだわかりません。
専門家のお墨付きがあるわけでもない、わが家の手探りのやり方です。

ただ、少しずつでも、自分の気持ちを言葉にできる場面が増えてきたのは事実です。

なのでわが家では、今のところこの方法を続けていこうと思っています。

同じように「うちの子、気持ちを言えなくて……」と悩んでいる方の、
ひとつの選択肢になればうれしいです。

もちろん、子どもの様子は一人ひとり違います。

ここに書いたのはあくまでわが家の一例なので、気になる様子が続くときは、
園の先生など身近な人に相談してみるのもいいと思います。

焦らず、ゆっくり、その子のペースで。

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