【滲出性中耳炎体験記②】3歳で鼓膜チューブの手術|1泊の付き添い入院と当日の様子、かかった費用

病院の個室のベッド|3歳で鼓膜チューブの手術、付き添い入院とかかった費用 健康

1年近く続いた次男の中耳炎。

紹介状をもらって、いよいよ大きい病院へ行くことになりました。

この記事では、3歳の次男が鼓膜チューブの手術を受けた、1泊の付き添い入院のことを書いています。

【滲出性中耳炎体験記①】子どもの中耳炎が1年近く治らない…くり返す再発と、手術をすすめられるまで
2025年春の風邪から始まった次男の中耳炎。良くなっては再発をくり返し、耳鼻科を変え、漢方の十全大補湯はチョコレートソースで。約1年後、鼓膜がほとんど動いていないと分かり、紹介状をもらうまでの体験記です。

この記事は、わが家の次男の体験談です。手術の方法や入院の流れ、付き添いのルールは、病院や子どもの状態によって違います。詳しくは、かかっている病院で確認してください。

大きい病院の初診で、手術が決まった

保育園をお休みして、紹介状片手に大きい病院の初診へ。

まずは主治医の先生の診察。
耳の状態と紹介状の内容を見て、「もう手術をした方がいい」というお話でした。

説明してもらった流れは、こんな感じです。

  • 手術は両耳
  • 入院は1泊。前日に入院して、翌朝に手術
  • 手術の時間は全部で1時間程度(手術時間は数十分とのこと)
  • 術後の様子を見て、お昼ごろに退院

「退院後、保育園はいつから行けますか?」と聞いてみたところ、答えは、

「具合が悪くて手術するわけではないので、いつからでも大丈夫。なんなら翌日からでもOK」

…え、翌日から?

想像していたより、ずっと身近な手術なんだなと感じる瞬間でした。

チューブの実物を見て、ほっとした

この診察の時、初めてチューブの実物を見せてもらいました。

体験記①で書いたとおり、「チューブ」と聞いて、
ストローみたいなものが耳からびよーんと出ているのを想像していた私。

ところが、実物は思っていたよりずっと小さい!!

形のイメージで言うとアイロンビーズ。
それよりもっと小さいチューブでした。

カラフルなアイロンビーズ。鼓膜チューブはこれよりさらに小さい
※写真はイメージです

鼓膜に数ミリの穴をあけてチューブを通すと、
ねずみ返しのように両側が鼓膜に引っかかって、取れにくくなっているのだそうです。

「こんなに小さいんだ!」

それを見て、すごく安心したのを覚えています。

手術の内容と、説明書に書かれていたリスク

手術前にもらった説明書によると、
手術は「鼓膜切開術・鼓膜換気チューブ留置術」という名称。

文字だけ見ると仰々しい…。

要は、鼓膜を切開して、チューブを入れるぞ手術。(そのまんまw)

次男の場合は、吸入の麻酔(マスク)で眠ってから手術をする流れでした。

説明書には、考えられるリスクや合併症も書かれていました。

  • チューブが外れる
  • 切開するときの出血や痛み
  • 鼓膜の麻酔液によるめまい
  • 切開したところからの出血や耳だれ
  • チューブを抜いた後に、鼓膜の穴が残ることがある

手術以外の方法としては、耳管通気療法や飲み薬での治療が挙げられていました。

正直、リスクの一覧を読むとドキッとします。

それでも、1年近く薬で様子を見てきたこと、鼓膜がほとんど動いていないこと、
そして「聞こえが悪い状態を長引かせない方がいい」という先生の言葉から、
わが家は手術をお願いすることにしました。

付き添いのため、個室を選びました

入院の部屋は、大部屋も選べました。
ただ、その病院では大部屋は付き添いができません。

先生からは「一人で入院できるならいいけど」というような感じで説明を受けました。
(とはいえ最初から「付き添いはお母さんですか?」という聞き方だったので、
先生も付き添いになるだろうなと思っていたのかもしれません。)

病院の個室のベッドと点滴スタンド(イメージ)
※写真はイメージです

やっぱり3歳の次男を一人で泊まらせるのは、さすがに心配…。
なので個室での付き添い入院にしました。

全身麻酔の手術なので、近々の手術日は取れず、入院・手術日は約1か月後に決まりました。

入院前検査で、まさかの拍手喝采

初診の日は時間があったので、そのまま入院前検査も済ませることに。
採血、レントゲン、心電図など、ひととおりの検査です。

ちょっと驚いたのが次男の検査を受ける姿勢。

次男は家ではスーパー甘えん坊。

でも外では、やっぱりお兄さんとして見てほしいらしく、
どの検査も「ほんとに3歳?」と言われるくらい、しっかり受けていました。

特に印象的だったのが、採血です。

順番が来て、採血台の前へ。
座るイスはどうするか、私が抱っこするか、横になって採るか…

と、私とスタッフさんで相談していました。

そんな大人たちをよそに、しれっと大人用のイスに一人で座る次男。

「ママのお膝に座る?それとも一人で座る?」

「一人でできる」

これだけでスタッフさんは驚いていたのですが、
いざ採血になっても、じーっと動かず、泣かず、おとなしく採血されていたんです。

その姿に、私もびっくり。
スタッフさんはさらにびっくり。

気づけば、奥からスタッフさんが続々と現れ、5〜6人に見守られながらの採血に。
終わるころには、スタッフさんからスタンディングオベーション。

「やったったぜ!」とスンとした冷静な態度で、採血室を出た次男。

「すごいじゃん!」

褒めれば褒めるほど、鼻がニョキニョキ伸びていく次男。笑

でもあとでこっそり聞いたら、「やっぱり痛かった」とカミングアウト。笑

入院当日:電車の見える病室と「デロリアン」

初診から約1か月後、ドキドキの中、ついに入院の日を迎えました。

13時から入院の手続きが始まったんですが、受付激混み。
結局病棟に向かったのは14時近くになりました。

入院前検査は初診の日に済んでいたので、しばらく病室でゆったり過ごしました。
窓から電車が見えて、次男は超ご機嫌。

そのうちに栄養士さんや担当の看護師さんが入れ替わりに訪問。

最後にオペ室の看護師さんがやって来ました。

手術の前後の流れ(私がどこまで送って、どこに迎えに行くのかなど)を確認したあと、
次男に「好きなものは何かな?」と聞いてくれました。

次男の答えは、子どもらしくポケモンとマイクラ。
そして何より、今ハマっているのがまさかの「デロリアン」。

そう、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てくる、あの車です。笑

デロリアンのミニカー

3歳ですが、夫の影響でデロリアン大好き。
入院の日も、自ら選んでデロリアンのTシャツを着ていったほど。

デロリアンが描かれたバック・トゥ・ザ・フューチャーのTシャツ

それを聞いた看護師さんは、ちょっと「?」という顔。笑

手術室に安心して入れるように、好きなものを印刷して貼っておいてくれるとのことでした。

1時間ほどすると、外来で先生の診察。
体調や耳の状態を確認して、手術の時間や内容をあらためて確認しました。

そのあとは、シャワー、夕食、YouTubeを見て、21時には就寝。

夕食のあとは何も食べられませんが、
お水だけは手術前の決められた時間まで飲んでいいと説明があったので、
それを守って飲んでいました。

夜は、次男のベッドで一緒に就寝。

いつもべったりくっついて寝ているので、狭さは特に気にならず。
(いつも通り夜中に私の横っ腹に足を突き刺してきて熟睡…地味に痛い。)

個室とはいえ、廊下から聞こえてくるモニターの音がなかなか気になって、
寝つけない母なのでした。

手術当日:膝の上で眠りについた次男

翌朝は、朝いちばんの手術。

起きたら、病院から渡された目盛りつきの紙コップで、
決められた量のお水を飲むように指示されました。

脱水などを防ぐためだそうです。

先生たちが入れ替わりで挨拶と様子を見に来てくださり、
手術着に着替えて、いざ手術室へ!!

と言うタイミングで、次男スーパーご機嫌斜め発動。

ここまで子供らしからぬ態度で、大人しくやってきちゃった次男。
無理してたんだよね。

本当は歩いて行く予定でしたが、不安が襲ってきたのか歩きたがらず。
なので抱っこで手術室まで向かいました。

手術室の手前で帽子(ヘアネット)をかぶせようとしたら、全面拒否。
麻酔が効いてからでいいとのことで、そのまま手術室へ向かいます。

すると、手術室の扉に、
マイクラとポケモンを印刷した紙が貼ってありました。

「あ!マイクラ!」

見つけた次男が、ちょっと反応!

中に入ると、あちこちにポケモンやデロリアンの紙が貼ってあって、
次男のテンションが少し上がったのが分かりました。

ただ、見慣れない機械がたくさん並んだ部屋に、大人が10人前後…。
やっぱり不安そうな顔をしていました。

そこで先生たちの提案で、私がイスに座り、その上に次男を座らせることに。

デロリアンの紙を見せながら、みんなでお話をしながら麻酔のマスクを装着。

「デロリアンが好きなんだ!渋いね!笑」

なんて先生に言われてました。

そこからだんだんとまぶたが落ちていく次男。
ずっしりと体重がかかってくる感じは、今でもよく覚えています。

本当に大丈夫だよね…?という不安もありながら、
先生たちのサポートで、次男は手術台へ。

「お母さんは、お部屋でお待ちください」

大人たちに囲まれた次男を見ながら、「よろしくお願いします」と手術室を後にしました。

長い長い1時間

よく行われている手術で、麻酔も含めて時間は1時間くらいと聞いていても、
やっぱり心配は心配…。

持ってきたパソコンを開いてみたり、YouTubeを見てみたり。

でも何をしていても落ち着かなくて、何度も時計を見ていました。

1時間がとても長く感じました。

麻酔から覚めて「やほー」

「お母さん、終わりましたよ!」

声がかかったのは、1時間ちょっとたったころ。
看護師さんと一緒に、手術室へ向かいます。

子どもに多いのが、全身麻酔から覚めたときに、
知らない場所で知らない人に囲まれてパニックになり、号泣してしまうことなのだそうです。

当然ですよね。
不安だと思います。

次男もそんな不安の中にいたら…。

そう思うと何とも言えない気持ちになって、自然と早足に。

手術室に近づいても、まだ泣き声は聞こえない。
まだ麻酔から覚めていないのかな…。

案内された場所に向かうと、4〜5人の大人に囲まれたベッドが見えました。
近づくと、先生がこちらに気づいて振り返り、その陰から次男の姿が。

なんと、上半身を起こしてベッドに座り、ボケーっとした顔でこちらを向いていました。

「おーい」と手を振りながら近づくと、
「やほー」とでも言うように手を振り返してきた次男。

先生たちからも
「この歳で、こんなに落ち着いた目覚めは初めて見た」と言われるくらいでした。笑

母の心配をよそに、いつもいい意味で裏切ってくれますわ。

手術は無事に成功。

点滴をして酸素マスクをつけたまま、お部屋に戻りました。

まだ麻酔が抜けきっていないのか、そこからは目が覚めては寝てを繰り返して、
2〜3時間は寝ていたと思います。

退院して、まずはラーメン

体調を確認してもらい、目もしっかり覚めたところで、無事に退院。

もうお昼も過ぎていて、朝ごはんも食べていない次男はお腹ぺこぺこ。

「何食べたい?」と聞くと、即答で「ラーメン」。

帰り道に見つけた中華チェーン店で、大好きなラーメンをぺろり。
食欲もばっちりで、体調にも特に変化はなさそうで、ほっとしました。

しょうゆラーメン(イメージ)
※写真はイメージです

かかった費用は48,910円(個室代と食事代)

今回の費用はこんな感じでした。

  • 手術・医療費:子どもの医療費助成で0円
  • 個室代:1日2万円台×2日分
  • 食事代:510円

自費で払ったのは、個室代と食事代だけで、合計48,910円でした。

ここでひとつ驚いたのが、個室代の計算方法。

入院した日も退院した日も半日ずつだったのですが、
半日でも1日分としてカウントされて、2日分になりました。

子どもの医療費助成の内容は、自治体によって違います。個室代(差額ベッド代)や付き添いのルールも病院ごとに違うので、入院前に確認しておくと安心です。

まとめ:3歳の鼓膜チューブ手術、わが家の場合

最後に、わが家の入院と手術の流れをまとめておきます。

  • 初診:手術が決定。同じ日に入院前検査(採血・レントゲン・心電図など)
  • 入院・手術:初診の約1か月後。前日の昼に入院し、翌朝いちばんに手術
  • 手術:両耳の鼓膜切開・チューブ留置。手術室に入ってから終わるまで1時間ちょっと
  • 退院:手術の日のお昼過ぎ
  • 付き添い:個室を選択(その病院では大部屋は付き添い不可)
  • 費用:医療費は助成で0円。自費は個室代2日分と食事代で48,910円
  • 保育園:「いつからでも大丈夫」と言われた

手術と聞くと親としては身構えてしまいましたが、
次男は最後まで、私の想像よりずっとたくましく乗り越えてくれました。

次の記事では、手術のあと聞こえはどう変わったのか、
チューブを入れている間のプールや保育園の水遊び、お風呂のことを書く予定です。

わが家では長男も、1歳のときにITP(特発性血小板減少性紫斑病)で1週間入院しています。そのときのことは、こちらに書いています。

【ITP体験記①】ぶつけてないのに足中あざだらけ。1歳の息子が「ITP」と診断されるまで
ぶつけた覚えがないのに、1歳の息子の足が突然あざだらけに。元気なのに血小板数は約8,000/μLでした。異変に気づいてから受診し、ITP(免疫性血小板減少症)と診断され、そのまま入院するまでを母親の体験としてまとめます。
【ITP体験記②】1歳の息子が1週間の入院に。免疫グロブリン治療と、大泣きで手を振る姿のこと
1歳9か月の長男がITPで1週間入院。コロナ禍で付き添いができない中、免疫グロブリン治療を2回受け、血小板数が回復して退院するまでを母親目線で綴ります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました